十三代目 市川團十郎 白猿襲名奉告を記念した伊藤園【お〜いお茶】グラフィックのレタッチを担当いたしました。

原画は色鉛筆で描かれており、色鉛筆という画材が持つ力強くも繊細なマチエールの再現に苦労しました。まるで織物のような奥行きのある原画をスキャンしてデジタル入稿用データとするために、肉眼とルーペで細かく観察しながらマチエールとグラデーションを近づけていくという、絵画修復のようなレタッチ作業を施しています。長時間にわたる微細な詰め作業にも関わらず、最後の最後まで一緒にこだわり抜いて下さったクリエイティブの皆様に感謝いたします。

【細部に神宿る】という弊社の理念を想起させる、緊張と探究に満ちた素晴らしい経験となりました。