Takram Pendulum Poster Series

Takram

2023

https://www.takram.com/ja

Takram Pendulum Poster Series

2023

世界中で注目されるデザイン・イノベーション・ファームTakramは、彼らの哲学として「振り子の思考」を掲げています。「Pendulum Poster Series」はTakram のモチーフである「振り子」をテーマに、Creative Discoveryへの想いや葛藤を込めた作品です。⁽¹⁾

「振り子の思考」を視覚的に表現するためにTakramのクリエイティブに加え、佐藤新也氏、プリンティングディレクターの山下俊一氏、ヴィジュアルテクノロジストとして弊社が参加し6つのポスター作品を制作しました。
この「振り子」は、デザインのプロセス中に発生する潜在的な論理性と情緒性、効率性と究極性を象徴しており、観る者に新たな発見や問いを投げかける作品となっています。⁽¹⁾

修正過程で最も重視したのは、論理的に「振り子の思考」を理解しながら、感性や直感に従い表現するバランスです。6つの作品に配置されたテキストの滲みを一つ一つブラシで調整する工程や、静止と浮遊、流動的な振り子の特性を最大限生かすためのトーンの研究など、繊細で感覚的な作業が求められました。

あえてデザインの原点ともいえる プリントメディアを制作することで、機械的な流れ作業ではなく、人同士の対話が企画・ 撮影・編集・印刷などあらゆる段階で多層的・多面的に重ねられ、それぞれが個々の専門的な知識を用いて、 手探りながらも前に進んでいくプロセスをとりました。 ポスターの中で 振り子が見せる動きや陰影は、そういった積み重ねの機微や難しさを表しているのかもしれません。⁽¹⁾

Takramの哲学をポスター作品として具現化することで、私たちはただの美観だけではない、論理を超越した 「創造的な発見」を視覚的に体験可能な作品を創出することができました。

TakramのHPでは「振り子の思考」について対話記録が掲載されています。
気になる方は是非リンク先をご覧ください。
https://note.com/takram/n/n4239b85c6d19

⁽¹⁾Takram Pendulum Poster Series引用

A:Takram Japan Inc.
CD:山口 幸太郎 Kotaro Yamaguch(Takram)
D:清水 万里合 Marina Shimizu / 邵 琪 Shao Q (Takram)
AD:清水 万里合 Marina Shimizu(Takram)
P:佐藤 新也(SHINYA SATO PHOTOGRAPHY OFFICE)
C:藤吉 賢 Ken Fujiyoshi(Takram)
PD:山下 俊一 Shunichi Yamashita(株式会社ショウエイ)
DA:趙 文欣 Zhao Wenxin / 新野 拓巳 Arano Takumi(Takram)
Retoucher:こびとのくつ株式会社